24才女性 左下腿低温熱傷

2014年11月5日

2013年12月16日
湯たんぽで左下腿を火傷し近医皮膚科受診した。
アクトシン軟膏処置を受けるも改善せず、2013年12月24日当クリニック転院となった。

 

2013年12月24日
初診時の画像である。熱傷周囲に発赤、腫脹、熱感、疼痛あり、感染症状のためセファメジンキット2g点滴施行した。プラスモイストにて処置し、セフェム系抗生物質を投薬した。

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2013年12月27日
熱傷部周囲の発赤は収まり、
創部の融解が始まっている。

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2014年1月9日 
熱創部面積が一気に縮小し周囲からの
上皮化を認める。

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2014年2月4日
仕事で忙しく約一ヶ月後の来院時の画像である。
この期間は、ご自宅でプラスモイスト交換を行って頂いた。新鮮な肉芽形成を認める。

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2014年2月14日
白色調病変が融解し、下部から肉芽が盛り上がってきた。

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2014年3月7日 
熱傷部表面の黄色調病変を鑷子で摘除した。
この黄色調部は、栄養豊富なため、
感染源になりやすく摘除した。
摘除する時に痛みはない。

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2014年3月13日 
黄色調部摘除後には、新鮮な肉芽が出現し縮小化も認める。

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2014年3月25日
熱傷部が縮小化してきた。

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2014年4月7日
熱傷部が周囲からの縮小が進行してきた。

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2014年4月14日
上皮化まであとわずかである。

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2014年5月2日 
一部に発赤を認めるのみである。

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2014年5月20日 
治癒した。

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低温熱傷が治癒するまで時間がかかるが、
この症例のように、患者様ご自身がご自宅で
プラスモイスの交換、およびワセリン処置により、
仕事に差し障る事なく治療に携われるのは、
患者様の湿潤療法のご理解があったからに他ならない。
この夏は、紫外線からの予防を説明し、
治療を終了した。