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皮膚外傷治療/湿潤療法 症例

包丁で左第1指を切った傷  2014-11-05 更新

67才女性 10/21夜に包丁で左第1指を切り、翌10/22来院された。
左第1指に皮膚欠損創および出血を認め、
ソーブサン止血処置を施行した。

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2014年10月22日

初診時

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2014年10月23日

翌日には止血されている。

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2014年10月30日

受傷1週間後の状態である。ほぼ上皮化が完成した。

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2014年11月4日

通院終了とした。

包丁で左第4指の先端を切った傷

60代の男性
7月26日包丁で左第4指の先端を切り来院した。
ソーブサン処置を施行し止血は数日で完了した。
プラスモイストでの保護を継続し、8月11日上皮化完了した。

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2014年7月26日

初診時の画像である。
ソーブサン処置を施行し止血を試みた。

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2014年7月27日 

出血は止まった。

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2014年8月4日

周囲からの上皮化を認める。

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2014年8月11日

上皮化が完了し正常な皮膚に覆われた。   

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2014年8月18日

益々綺麗な状態になっている。治療終了とした。  

指に血豆が出来た傷

重さ10Kgの荷物と机に挟まれ受傷した。左第4指掌側に血腫を認めた。鋭利的に血腫を除去し、ソーブサン処置施行した。

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2014年3月11日

初診時の画像である。

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初診当日、血腫除去後の画像である。

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2014年3月12日

翌日の止血が完了した画像である。

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2014年3月25日

約2週間で綺麗に皮膚に覆われた。
この間、一切消毒は行っておらず、
ソーブサン
およびプラスモイストの
被覆剤処置のみ施行した。    

0才10ヶ月女児 左手第2度熱傷

2014.3.11  3/9夕食時に味噌汁の中に右手を入れ受傷した。翌日、近医受診し軟膏処置を受けたが、熱傷の治療をネットで調べ3/11当クリニック転院となった。

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2014年1月5日 

左手掌ワセリン塗布している。

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2014年3月11日 

初診時 右手指背側に発赤を認める。

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2014年3月12日

転院翌日の手掌側画像である。

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2014年3月12日

転院翌日の手指背側画像である。

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2014年3月15日 

手掌側画像である。
発赤部は上皮化が急速に進んでいる。

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2014年3月15日

手指背側画像である。
同じく発赤部は上皮化が急速に進んでいる。

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2014年3月20日 

手掌側画像である。
上皮化が完了し、瘢痕拘縮も起こさなかった。

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2014年3月20日

手指背側画像である。
上皮化が完了し、瘢痕拘縮も起こさなかった。


全治療過程において、手指の運動制限を自由とし、
ワセリン塗布とプラスモイストのみの使用にて、
瘢痕拘縮を起こさず完治した。

35才10ヶ月男児 熱傷  2014-11-05 更新

8月2日夕飯時、
味噌汁が胸にかかり某市総合病院受診しワセリン処置を受けた。
男児の祖母および母親が看護師であり湿潤療法を熟知していたため、
翌日の処置はご自宅でワセリン+ラップ保護を施行した。
8月4日当クリニック初診となる。

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2014年8月4日 

初診時の画像である。
受傷部は、ワセリン+ラップ処置のお陰で乾燥から守られ良い色調であった。鈍的に水泡が破れた皮膚を摘除し、ワセリン+プラスモイストで保護を続けて週に1〜2度の来院診察とした入浴は毎日可能とし、浸出液の量が多いときは日に2度のプラスモイスト交換をお願いした。

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2014年8月7日

創部周囲から上皮化が始まっている。

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2014年8月18日

お盆休みは実家で海水浴を楽しめ、塩水でも痛みがなかったとのことであった。お盆中に既に上皮化が完了していたのであろう。なお、紫外線予防のため、海水浴時にはシャツ着用を指示した。生まれたての皮膚色であるが、月日の経過と共に周囲の皮膚の色と遜色なく痕も残らないであろうと説明し通院を終了とした。

43才 右手背2度熱傷

平成26年4月20日仕事中に油が右手にかかり受傷した。翌日初診となる。

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2014年4月21日

初診時 水泡膜を除去後プラスモイストで被覆した。

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2014年4月22日

翌日の画像である。
痛みはなく、手仕事を普段どおち可能であった。

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2014年4月28日

1週間足らずで上皮化が急速に進行してきた。

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2014年4月28日

上皮化が完了した。

0才10ヶ月女児 左手第2度熱傷

2013.12/27 熱湯が左手にかかり受傷。旅行先の病院でワセリン塗布湿潤療法の施行を受けていた。
翌年明けH26.1/5当クリニック転院となる。ワセリン塗布および手指を積極的に動かすようご両親にお願いをし、プラスモイストで保護をした。ご両親は湿潤療法に熟知しており治療にとても協力的であった。受傷約一ヶ月後には、手指の拘縮瘢痕を残さず治癒した。

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2014年1月5日 

左手掌ワセリン塗布している。

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2014年1月5日 

左手指および左手背 ワセリン塗布している。

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2014年1月11日 

瘢痕拘縮を避けるため、手指の動きの制限をまったく行っていない。積極的に動かすようご両親と共に治療を行った。

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2014年1月11日 

左手掌に綺麗な皮膚が再生してきた。

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2014年1月17日 

左手背には発赤があるのみである。

22才 蒸籠の湯気で右前腕熱傷

2014年4月25日に蒸籠の湯気で右前腕熱傷し、4月30日初診となる。
ご自宅でハイドロコロイド製剤での湿潤療法をなさっていた患者様である。
湿潤療法についてとてもご理解ある方だったので、通院週に一度の来院で十分であると判断し、化膿時の所見を説明し、
困ることがあればいつでも来院するよう説明し経過観察する事にした。

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2014年4月30日

初診時ハイドロコロイド使用にて来院された。

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2014年4月30日 

ハイドロコロイドを剥がした画像である。
既に周囲からの上皮化を認めた。化膿所見はない。
浸出液が多かったのでプラスモイストの使用方法を説明し、
週に一度の通院加療とした。

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2014年5月7日

1週間後の画像である。
すでに上皮化が完成しつつある。

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2014年5月14日

上皮化完了した。治療終了となった。
この2週間、患者様にはご自宅でのプラスモイスト使用を
行ってもらうのみであった。

消毒やガーゼ類は一切使用していない。

ストーブで左前腕を火傷

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2009年11月4日 

ストーブで左前腕を火傷し来院した。
すぐに水泡を除去し被覆剤で保護をした。
被覆剤保護後より急速に痛みが減弱した。

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2009年11月5日 

受傷翌日の画像である。被覆剤をとると痛みが出現した。
ワセリン塗布および被覆剤で保護をした。
痛みはすぐに減弱した。

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2009年11月12日 

9日後の画像である。周囲より上皮化を認める。
ワセリン塗布および被覆剤保護を継続した。

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2009年11月18日 

14日目の画像である。完治した。
患者さんは、主婦であるが、上皮化を得るまでの2週間、受傷前と同じ生活(家事・炊事洗濯・入浴など)を問題なく送られていた。

64才女性 左手指猫噛傷

204.2.21 自宅飼い猫と野良猫の喧嘩仲裁に入ったところ、飼い猫に左第1指と左前腕を噛まれ、右大腿を野良猫に噛まれ翌日初診となる。
左第1指発赤・腫脹・疼痛・熱感著しく化膿所見あり。噛創部のより長さ5mm程度のトンネル部より排膿を認めたため生理食塩水で洗浄後2-0ナイロン糸ドレーンを留置し、CEZ点滴およびニューキノロン系抗菌薬処方した。

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2014年2月22日 初診時

猫に噛まれた箇所を中心に、
発赤、腫脹、熱感、疼痛、排膿を認めた。

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ただちに創内を生理食塩水で洗浄し、
2-0ナイロン糸を挿入ドレナージを施行した。
翌日には、疼痛が激減に消失した。

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2014年3月6日

創部は綺麗に完治した。

苛性ソーダが左手背にかかり来院

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2006年7月1日 

苛性ソーダが左手背にかかり来院した。
壊死部を局所麻酔下で切除し開放創とした。

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2006年7月1日

開放創とした直後の画像である。
黒く細長く見えるのは静脈である。

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2006年7月8日 

受傷1週後の画像である。
創周囲はすでに上皮化が始まっている。

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2006年7月22日 

受傷3週後の画像である。
急速に縮小してきている。

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2006年7月29日

受傷4週後の画像である。
中心部のわずかな部分を残し上皮化が進んでいる。

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2006年8月5日 

約一ヶ月後の画像である。治癒した。
この間、消毒やガーゼは一切使用していない。
初診時感染症兆候を認めたので抗生物質と
消炎鎮痛薬を投薬したのみで以後の投薬はしていない。

24才女性 左下腿低温熱傷

平成25年12月16日
湯たんぽで左下腿を火傷し近医皮膚科受診した。
アクトシン軟膏処置を受けるも改善せず、平成25年12月24日当クリニック転院となった。

H25.12.24初診 発赤・腫脹・疼痛・熱感感染症状ありセファメジンキット2g点滴.JPG

平成25年12月24日

初診時の画像である。熱傷周囲に発赤、腫脹、熱感、疼痛あり、感染症状のためセファメジンキット2g点滴施行した。プラスモイストにて処置し、セフェム系抗生物質を投薬した。

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平成25年12月27日  

熱傷部周囲の発赤は収まり、
創部の融解が始まっている。

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平成26年1月9日 

熱創部面積が一気に縮小し周囲からの
上皮化を認める。

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平成26年2月4日

仕事で忙しく約一ヶ月後の来院時の画像である。
この期間は、ご自宅でプラスモイスト交換を行って頂いた。新鮮な肉芽形成を認める。

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平成26年2月14日

白色調病変が融解し、下部から肉芽が盛り上がってきた。

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2014年3月7日 

熱傷部表面の黄色調病変を鑷子で摘除した。
この黄色調部は、栄養豊富なため、
感染源になりやすく摘除した。
摘除する時に痛みはない。

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2014年3月13日 

黄色調部摘除後には、新鮮な肉芽が出現し縮小化も認める。

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平成26年3月25日

熱傷部が縮小化してきた。

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平成26年4月7日

熱傷部が周囲からの縮小が進行してきた。

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2014年4月14日 

平成26年4月14日
上皮化まであとわずかである。

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2014年5月2日 

一部に発赤を認めるのみである。

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2014年5月20日 

平成26年5月20日 治癒した。
低温熱傷が治癒するまで時間がかかるが、
この症例のように、患者様ご自身がご自宅で
プラスモイスの交換、およびワセリン処置により、
仕事に差し障る事なく治療に携われるのは、
患者様の湿潤療法のご理解があったからに他ならない。
この夏は、紫外線からの予防を説明し、
治療を終了した。

湯たんぽで低温ヤケドを受傷

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2004年12月24日 

湯たんぽで低温ヤケドを受傷し来院した。
創部中心は白色化しておりかなり深いヤケドであるのが解る。
また、周囲に発赤を認め感染兆候を認めた。
創部の一部を局所麻酔下で除去し開放創とし、抗生物質を投薬した。

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2004年12月30日 

発赤は無くなり感染は治まった。深い創内からは出血を認め豊富な血流があることが解る。

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2005年1月11日  

急速に上皮化が始まり、深かった創内が綺麗な肉に覆われてきた。

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2005年2月7日 

治癒。以後、ワセリン塗布を指示し治療は終了した。
低温ヤケドが完治するまで時間がかかるが、来院は週に一度でよく、その間の処置は患者さん自身により行ってもらった。
初診から治癒までの期間、消毒やガーゼ類は一切使用していない。

スライサーで左第1指を切り来院

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2009年11月5日

スライサーで左第1指を切り来院した。
すぐにソーブサン処置を施行し痛みは消失した。

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2009年11月6日 

受傷翌日の画像である。
止血完成し既に周囲よりの上皮化が認められる。

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2009年11月12日 

受傷7日目 上皮化が完成した。

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2010年1月5日 

受傷後一ヶ月半後の画像である。
どこに傷があったのかすら判明出来なかった。

機械に挟まれ受傷

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2010年6月12日 

機械に挟まれ受傷した。
生理食塩水で洗浄後ソーブサン処置を施行した。

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2010年6月15日 

止血されすでに周囲より上皮化が始まっている。
引き続きソーブサン処置施行した。

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2010年7月2日 

創部周囲よりの上皮化が著名になり一気に縮小してきている。

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2010年7月10日

完治した。